2009年6月17日水曜日

子ども兵士について

私の知り合いの方がおしえてくれた本。


南のポリティカ―誇りと抵抗


子ども兵士について、違った視点で書かれているというので、早速読んでみた。
この本は子ども兵士について書かれているのでなく、作者が訪れた国、特に南米、ソ連のことについて
国別、事例別で書かれている。
子ども兵士はその中のひとつの章で、数ページわたって書かれている。

「子ども兵士について、違った視点で書かれている」と言っていたから、どんなものか・・と
思って読んでみた。 が、まぁ・・・・・・

内容はこんなかんじ↓

国際機関は「18未満の子どもを兵士にしてはならない」という条約を各国に批准させようとしているが・・・。 日本だって「自衛隊制度」があるし、
兵士と採用をすることを米国17歳、インド16歳といったものも存在する。

ここでこの条約は何を目的にしているのか。
発展途上国で起こっている紛争で、戦闘に駆り出される18歳未満の子どもたちを「救おう」というもの。
しかし、15歳以下で働かされている子どもたちだって存在する。
そんな子どもたちが反政府組織として参加することは、ある意味「権利」である。
子どもたちが持つ武器も軽い小銃で、それらは「先進国」で大量に生産されている。

貧しい子どもたちが自衛のために銃をとることを「禁止!」と叫ぶことはできない
生きるために、買春をするしかない子どもたちに「罪深い行為だからやめなさい」というようなものだ。

そうした子どもたちに必要なのは、博愛主義の愛情の温かさより、現実的な温かさである。

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とう感じにかかれていました。
最近こういう意見は多いと思います。でもこの本は2004年に出版されているから、
当時は斬新な目線で書かれたものーという感じだっただろな。今では・・・そうでもない気がする。

子ども兵士の問題は、子どもの権利の話になると議論は熱くなる。

確かに先進国でも、子ども兵士は存在する。ただそれはわりと志願兵が多いんじゃないかな?
どこの国かは忘れたけど、軍隊は志願制で、18歳未満でも志願すれば入隊できるっていう国がある。
国への忠誠心を持っている子どもが「ぼくは兵士として、国を支えるぜ」的なことを言っている子に
「禁止!」というのは・・・?確かに18歳未満だと、体も心も未熟かもしれないし、そんな年齢で
決断できることなのか・・・って話にもなる。しかし、子どもの権利条約から考えると
子どももひとりの人間であるし、自分の意見を言える権利がある。(何章かは忘れた)
子どもが決めたらならいいじゃん!!  ってそんな簡単な問題でもない。


逆に発展途上国の場合。
例でいうとアフリカ。アフリカ、特に西アフリカでの紛争では子ども兵士は大量に「使われた」
強制的な徴兵と自発的に入隊するふたつの手段がある。
たとえば、強制的な徴兵だったら、政府軍と反政府軍が戦っていた場合、彼らは町に出て
そこらへんにいる子どもを誘拐したり、学校にいって何十人かいっきに誘拐する。

また、自発的に入隊するのは、今の貧困の暮らしよりもいいくらしができると思って入隊する場合もある。
他には自分の親、家族、友人が殺されて復讐のために入隊する人もいる。

入ったとしても、結局は大人の使いパシリ。場合によっては麻酔、麻薬を使って
精神的におかしくさせて、それから戦場へ送り込む。その薬によって、自分たちが
無敵な兵隊さんになったかのようにして、戦う。 

地雷がないか、敵はいないか・・・
大人よりも先に戦場へと行かせる。子どもたちはまるで大人たちの安全を確保するかのように。

でも多少のご飯だったり、戦闘服を着させてもらえる。自分は貧困で、きょうのごはんも食べれず、
服もまともなものもきていなかった生活よりは、豊かになる。
また、銃を持つことで精神的にも強くなった気になれる。

先進国、発展途上国(こういった枠組みに国を分けるのはきらいですけど)
の子ども兵士では全然内容が異なるし、文化、政治、経済、住民などなど異なる部分がたくさんあるので、
世界各国に対して「子ども兵士!反対!」はいかがなものかとおもう。

劣悪な環境にいた人たちが、ほんの少し豊かな環境を求めて兵士になる子もいる。
その劣悪な環境をどうやったら減らせる重要なんじゃないかなー。
表じゃなく、子ども兵士の裏にひそむたくさんの問題。
貧困、麻薬、政治の腐敗、銃の密輸入などなど。

でもだからって、世界の子ども兵士はOK!って派でもありません。また世界の子ども兵士NG!とも
言いません。わたしはその個々の事例によって考えていく必要があるとは思っています。


でもこう私がいったって、知識が乏しいくせに、大きな口をたたいているので。w
このブログを読んでいる人はこの内容に指摘ありまくりだろーなwww

それは直接わたしに言ってください。w

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